At the Shore

渚(なぎさ)

海や湖の波打ち際。厳密な定義があるわけではありませんが、波打ち際から広がる砂地の陸のことを言うことが多いようです。

語源説は「浪際(なみぎわ)」や「波前(なみさき)」「和浅(なぎあさ)」など。漢字では「汀」とも書き、ともに「みぎわ」とも読めます。意味は「なぎさ」に同じ。

そのむかし、寄せては返す波に逢瀬を重ねても実らないという意味を重ねたり、なぎさの「なぎ」と「無き」をかけたりと、はかない恋の歌の中でよく詠まれていたとか。女性が失恋すると海を見に行きたがるのはその名残でしょうか。

波打ち際:なみうちぎわ (beach)
厳密:げんみつ
砂地:すなち
陸:りく
逢瀬:おうせ (rendezvous)
>> 牽牛との逢瀬を願う織女
牽牛:けんぎゅう
織女:しょくじょ
実る:みのる
重ねる:かさねる
詠む:よむ
名残:なごり

Image Credit: Goroh Tagawa

ある日渚に

作詞:弾厚作
作曲:弾厚作

渚によせる (拍打沙洲的) 
光る波は (閃閃浪花)
やさしい君とぼくの (是歌頌我倆)
愛をよぶしらべ (愛情的柔美樂調)
忘れはしない (忘不了)
可愛いあのえくぼ (可愛的梨渦)
なつかしいほほえみ (心中常懷記)
胸に抱きしめて (你的微笑)

ひとりでゆうべ見た (昨夜獨自尋夢)
君の夢 (夢中與你相見)
めざめれば淋しく (夢醒時) 
鴎がとんでいた (海鷗寂寞地飛過)

君待つ船に (等待你的船上)
今は人もなく (現在空無一人)
せつなくぼくは (我難過地)
君の名を呼ぶさ (叫喚你的名字)

(セリフ)
「涙が出そうだ、 (眼淚快要流下)
なぜ君はここにいないんだい (為何你不在這裏)
ぼくは君を待ってるよ、 (我在等你哦)
どんな事があってもね」 (不論發生甚麼事)

ひとりでゆうべ見た 君の夢
めざめれば淋しく 鴎がとんでいた

君待つ船に 今は人もなく
せつなくぼくは 君の名を呼ぶさ

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渚:なぎさ
寄せる:よせる
波:なみ
調べ:しらべ (melody)
>> 妙なる調べ:たえなるしらべ (enchanting melody)
靨:えくぼ (dimple)
目覚める:めざめる
鴎:かもめ
切ない:せつない (painful)



夕暮れの渚


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