Applause / Night Mist

ちあきなおみは1947年、神奈川県生まれ、東京都板橋区育ち。

1969年、「雨に濡れた慕情」で念願のレコードデビュー。1970年には「四つのお願い」で『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たします。1972年、「喝采」で『日本レコード大賞』を受賞。

歌手として、時には女優として順調且つマイペースな活動が続きましたが、1992年、御主人の他界を機に芸能活動を休止し、以後ファンの前にその姿を現していません。

Image Credit: Cristiano Sili
Daydream at Night

1972 シングル

喝采

作詞:吉田旺
作曲:中村泰士

いつものように幕が開き (幔幕如常地揭開)
恋の歌うたう わたしに (高唱戀歌的我)
届いた報らせは (收到的簡箋)
黒いふちどりがありました (綴了黑邊)

あれは三年前 (那是三年前)
止めるアナタ駅に残し (停步的你留在車站)
動き始めた汽車に (乘坐發動的蒸氣火車)
ひとり飛び乗った (獨個兒啟程)

ひなびた町の昼下がり (古樸城鎮的初午)
教会のまえにたたずみ (在教堂前佇立)
喪服のわたしは (身披喪服的我)
祈る言葉さえ 失くしてた (連祝禱的話也說不出)

つたがからまる白い壁 (纏繞常春籐的白壁)
細いかげ長く落として (落下細長的影子)
ひとりのわたしは (孤單的我)
こぼす涙さえ 忘れてた (甚至不記得自己在流淚)

暗い待合室 (昏暗的候車室)
話すひともない わたしの (眾人默然無語)
耳に私のうたが (我的歌聲)
通りすぎてゆく (響徹耳畔)

いつものように幕が開く (幔幕如常地揭開)
降りそそぐライトのその中 (投射的光線中)
それでも わたしは (即便如此,今天我)
今日も恋の歌 うたってる (仍在高唱戀歌)

********************
喝采:かっさい
幕:まく
開く:あく>>あき
報せ:しらせ (notice)
縁取り:ふちどり (bordering)
動き始める:うごきはじめる
汽車:きしゃ
祈る:いのる
鄙びる:ひなびる (rustic)
昼下がり:ひるさがり (early afternoon)
教会:きょうかい
佇む:たたずむ>>たたずみ
喪服:もふく
蔦:つた (ivy)
絡まる:からまる
零す:こぼす (to spill)
待合室:まちあいしつ
ライト:light
慕情:ぼじょう
紅白歌合戦:こうはくうたがっせん
初出場:しょしゅつじょう
受賞:じゅしょう
他界:たかい
芸能:げいのう
休止:きゅうし
現す:あらわす


by ちあきなおみ



by 石川さゆり


夜霧よ今夜も有難う

作詞:浜口庫之助
作曲:浜口庫之助

しのび会う恋を (偷偷密會的戀愛)
つつむ夜霧よ (圍攏的夜霧)
知っているのか (都知道了麼?)
ふたりの仲を (直至兩人的關係)
晴れて会える (可以見光的)
その日まで (那一天前)
かくしておくれ (請把我們藏起來)
夜霧 夜霧
僕等はいつも (我們一直)
そっと云うのさ (輕聲地說)
夜霧よ今夜も有難う (夜霧啊,今夜也有勞費心)

夜更けの街に (把夜深的街道)
うるむ夜霧よ (潤濕的夜霧)
知っているのか (都知道了麼?)
別れのつらさ (離別的痛苦)
いつか二人で (我倆有日)
つかむ幸せ (終於得到幸福)
祈っておくれ (請替我們祈求)
夜霧 夜霧
僕等はいつも (我們一直)
そっと云うのさ (輕聲地說)
夜霧よ今夜も有難う (夜霧啊,今夜也有勞費心)

********************
夜霧:よぎり
有難う:ありがとう
忍び逢い:しのびあい (clandestine meeting)
潤む:うるむ
辛い:つらい>>つらさ
掴む:つかむ (to grab; to seize)



by ちあきなおみ


by 石原裕次郎


by 加山雄三


by 吉田拓郎


1994 ミュージック・フェア


Also by Naomi Chiaki:


Comments