「サライ」という曲名、実はペルシャ語(「سرای」、UNGEGN式:Srāy; Srāi)で直訳すると「宿」という意味なのですが、砂漠の中のオアシスという意味もあり、「心のふるさと」という曲のテーマに近いことからこう名付けられたということです。
作詞:谷村新司
作曲:弾厚作
遠い夢すてきれずに (難以割捨遙遠的夢想)
故郷をすてた (揮別故鄉)
穏やかな春の陽射しが (安穩的春日陽光)
ゆれる小さな駅舎(えき) (在小小的候車室中搖曳)
別離(わかれ)より悲しみより (相比離愁別緒)
憧憬はつよく (更強烈的是憧憬)
淋しさと背中合わせの (和寂寞背靠着背)
ひとりきりの旅立ち (孤身出發)
動き始めた 汽車の窓辺を (行駛的火車上)
流れてゆく景色だけを (只是凝望)
じっと見ていた (窗前流過的景色)
サクラ吹雪の (片片落櫻飄滿)
サライの空は (心鄉的天空)
哀しい程 青く澄んで (湛藍得令人傷感)
胸が震えた (心馳神往)
恋をして 恋に破れ (戀愛過又失戀)
眠れずに過ごす (無眠的一夜)
アパートの窓ガラス越しに (透過住宅的玻璃窗)
見てた夜空の星 (看夜空繁星)
この街で夢追うなら (在這個城市追逐夢想)
もう少し強く ならなけりゃ (不加把勁不行)
時の流れに 負けてしまいそうで (為了不辜負流逝的青春)
動き始めた 朝の街角 (清早熱鬧起來的街角)
人の群れに埋もれながら (掩沒在人群中)
空を見上げた (仰望天際)
サクラ吹雪の (片片落櫻飄往)
サライの空へ (心鄉的天空)
流れてゆく白い雲に (對流動的白雲)
胸が震えた (心馳神往)
離れれば 離れる程 (分離的日子愈長)
なおさらにつのる (思念愈是累積)
この想い 忘れられずに (依戀地)
ひらく 古いアルバム (打開舊相簿)
若い日の 父と母に (年輕的我)
包まれて過ぎた (在父母呵護下)
やわらかな 日々の暮らしを (溫柔地扶育成長)
なぞりながら生きる (沿着這方式過活)
まぶたとじれば (每逢閉上眼睛)
浮かぶ景色が (就會浮現的景色)
迷いながら (或會模糊不清)
いつか帰る 愛の故郷 (最終仍會回到最愛的故鄉)
サクラ吹雪の (片片落櫻飄往)
サライの空へ (心鄉的天空)
いつか帰る その時まで (直到某天歸去前)
夢はすてない (都不會放棄夢想)
まぶたとじれば 浮かぶ景色が
迷いながら いつか帰る 愛の故郷
サクラ吹雪の サライの空へ
いつか帰る いつか帰る きっと帰るから
********************
オアシス:Oasis
捨 / 棄てる:すてる
穏やか:おだやか
陽射し:ひざし
揺れる:ゆれる
憧憬:あこがれ
背中合わせ:せなかあわせ (back to back)
>> 死と生とは背中合わせである。(Life and death are opposite sides of the same coin.)
旅立ち:たびだち
汽車:きしゃ
窓辺:まどべ
吹雪:ふぶき
澄む:すむ>>すんで
震える:ふるえる
過ごす:すごす
越し:ごし
群れ:むれ
埋もれる:うもれる
離れる:はなれる
尚更:なおさら
募る:つのる
包む:つつむ>>つつまれる (受身形)
柔らか:やわらか
なぞる>>なぞりながら (to trace)
瞼:まぶた
閉じる:とじる
by 谷村新司 / 加山雄三
Comments
Post a Comment